【2023年提出 確定申告】e-Tax 選び方

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確定申告の提出は「書面」または「e-Tax」から選ぶことができます。
e-Taxは、混雑する確定申告会場や税務署に出向かなくてもいいですし、平日でなくても休日にインターネットで提出できるところも便利です。
マイナポイント事業でマイナンバーカードが普及したことからe-Taxで確定申告書を提出する方が増えています。
e-Taxの方法はいくつかありますので「e-Taxの全体像を知りたい」という方向けに概要を解説します。

目次

確定申告書提出の流れ

税理士に依頼しない場合、自身が手書きで確定申告書等の記入をするか、国税庁HPの確定申告書等作成コーナーで申告書等を作成し、書面またはe-Taxにて提出します。

確定申告書等作成コーナーでは、最初に提出方法を選ばなくてはいけません。
※後で変更可能です。

  • マイナンバーカードを使って提出(e-Tax)
    • スマートフォンを使用
    • ICカードリーダーを使用
  • ID・パスワード方式で提出(e-Tax)
  • 書面で提出
  • 税理士が代理送信

ID・パスワード方式(e-Tax)

ID・パスワード方式は、「確定申告書等作成コーナー」でのみ e-Tax として提出できます。
税務署の職員による本人確認をしたのち、ID・パスワードを発行してもらえます。
平成30年1月以降、確定申告会場等で「ID・パスワード方式の届出完了通知」を受け取られた方は、既にID・パスワード方式のIDは取得済です。(申告書等の控えに記載があります)

マイナンバーカードとICカードリーダーを使って、確定申告書等作成コーナーからIDの取得を行うこともできます。
マイナンバーカードとICカードリーダーがあるなら、わざわざID・パスワード方式を使わなくても、マイナンバーカードを使用してe-Tax が可能です。
ID・パスワード方式はマイナンバーカードやICカードリーダー、NFCスマホがない方が利用する方式と言えます。
ID・パスワード方式は、マイナンバーカードやICカードリーダー、NFCスマホが普及するまでの暫定的な対応なので、将来的には利用できなくなる見込みです。

NFC・・「Near Field Communication」の略で、近距離無線通信を意味します。 非接触ICチップを使って、かざすだけで通信できる通信規格のことです。

ID・パスワード方式とは、「確定申告書等作成コーナー」でのみ利用できる送信方式です。
原則、申告・申請データをe-Taxへ送信する際には、利用者本人がデータを作成し、そのデータが改ざんされていないことを 確認するため、電子証明書による電子署名が必要です。
ただし、ID・パスワード方式を利用すれば、「確定申告書等作成コーナー」で作成した申告データを送信する際に、 電子証明書による電子署名が不要となります。
これは、ID・パスワード方式を利用するための手続において、事前に本人確認を行っているためです。

e-Taxのメッセージボックスの閲覧については、原則として電子証明書が必要です
ID・パスワード方式は、マイナンバーカード及びICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な対応ですので、 マイナンバーカードの取得をご検討ください。

国税庁HP:国税電子申告・納税システム

マイナンバーカードを利用(e-Tax)

マイナンバーカードを、ICカードリーダーまたはNFCスマホを利用して提出する方法です。

パソコンから手続き

パソコンからweb上の確定申告書等作成コーナーにアクセスして提出できますが、「ICカードリーダー」または「NFCスマホ」のどちらかを使ってマイナンバーカードの読み取りを行います。

スマホから手続き

スマホからweb上の確定申告書等作成コーナーにアクセスして提出できますが、「NFCスマホ」でないとマイナンバーカードの読み取りが行えないため、NFCに対応している機種なのかを最初に確認する必要があります。

e-Tax事前設定

確定申告書等作成コーナーに入るとまず下記の画面が出ます。
初めてe-Taxで確定申告書を提出する場合は、事前設定が必要になります。

パソコンからマイナンバーカードとICカードリーダーを使ってe-Taxの事前設定をする手順をご紹介します。

まず確定申告書等作成コーナーへアクセスし、作成開始を選択します。

「ICカードリーダライタを使用してe-Tax」を選択

「令和4年分の申告書等の作成」を選択

「所得税」を選択

マイナポータル連携とは?

マイナポータル連携の選択画面になりました。
連携するにはマイナポータルの事前設定が必要になります。

マイナポータル連携の事前設定を行えば、生命保険料控除証明書や地震保険料控除証明書、住宅ローン控除証明書、ふるさと納税、特定口座年間取引報告書などの自動入力が可能になります。
しかし、2023年2月現在はすべての金融機関が対応されておらず、国民年金保険料など未連携のものもあり、すべてがカバーされているわけではありません。

マイナポータル連携可能な金融機関などは国税庁のHPで確認できます。

マイナポータル連携をしなくても、通常どおり証明書などの書類を入力して申告書の作成が可能です。
マイナポータル連携しない場合は、「連携しないで申告書等を作成する」を選択します。

e-Tax利用開始の手続き

マイナポータルアプリがインストールされていないと、マイナンバーカードを使って確定申告書のe-Tax提出ができません。
まだインストールされていない方は下記のボタンからダウンロードが可能です。

マイナポータルアプリをダウンロードし、拡張機能の設定を済ませると、検索窓の隣にマイナポータルのウサギちゃんアイコンが現れます。
(隣はマイナポイントのウサギちゃんです)

マイナンバーカードの読み取り環境が整ったら、マイナンバーカードを読み取ってe-Taxにログイン「登録状況の確認」を行います。

「利用者証明用電子証明書パスワード」を入力します。

次に「ID・パスワード方式でe-Tax」か「マイナンバーカードでe-Tax」かの選択をします。
ここでは「マイナンバーカードでe-Tax」を選択します。

e-Taxを行うために自身の情報(氏名・住所・生年月日・性別)の入力をします(初回のみ)
「手入力」または「マイナンバーカードから読み取る」の選択をします。
ここでは「マイナンバーカードから読み取る」を選択します。

マイナンバーカードの読み取りを「ICカードリーダー」または「NFCスマホ」のどちらで行うのかの選択をします。
ここでは「ICカードリーダー」を選択します。

「券面事項入力補助用パスワード」を入力します。

e-Tax利用者情報の入力の画面に遷移し、この画面でe-Taxに必要な自身の情報を入力していきます。

自身の情報の入力が済んだら「入力内容の確認」を行います。
署名用電子証明書パスワードでもって本人確認を行います。
事前に署名用電子証明書パスワードで本人確認を行うことで、今後マイナンバーカードでe-Taxにログインした際には、申告書等データ送信時に必要な署名用電子証明書の付与を省略することができます。

「署名用電子証明書パスワード」を入力します。

e-Taxの利用者情報の入力、本人確認が終わると確定申告書等作成コーナーに戻ります。
確定申告書等作成コーナーでの事前準備が終わったことになるので、ここから申告書の入力に入っていきます。

マイナンバーカードの読み取り回数が1回になる

前段の e-Taxの利用開始手続き ではマイナンバーカードの読み取りは3回行われました。
マイナンバーカードを作成した時のパスワード3種を入力しました。
(必死なのでそんなことは気にしていなかったと思いますが)

  • 利用者証明用電子証明書パスワード → e-Taxにログインする際に使用
  • 券面事項入力補助用パスワード → 4情報(氏名・住所・生年月日・性別)を読み取る際に使用
  • 署名用電子証明書パスワード → 申告等データに電子署名を行う際に使用

前段のパスワード3種を使った手続きが済むと、次回から確定申告書等作成コーナーからe-Taxを利用する場合、マイナンバーカードの読み取りは1回で済むようになります。

FPとしての感想

e-taxは初回の事前設定こそ複雑ですが、事前設定をしてしまえば以降のマイナンバーカード読み取りは1回で済むので、ストレスを感じることなく確定申告書等の作成が行えます。
ICカードリーダーまたはNFCスマホがあれば、マイナポータルからさまざまな行政手続きや確認が行えます。
児童手当の現況届も自宅から送信できますし、税に関する情報を取得して「高等学校等就学支援金」の確認もできます。
e-Taxを機会にマイナポータルが活用できるようになると、時短にもなりますし金融リテラシー向上にもつながると思います。

ICカードリーダーは必需品!

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この記事を書いた人

FPあちこのアバター FPあちこ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士

浜松市の独立系ファイナンシャルプランナー

保険や投資信託などの金融商品の販売はしないコンサル専業FPです。
住宅購入の際、長年税理士事務所に勤めていながら知識がないことにショックを受ける。
そんな時にFP資格に出会い、もっと知りたい!と思っているうちに独立系FPになっていました。
税理士事務所・行政書士事務所・保険代理店・金融機関での実務経験を活かした実践的コンサルをしています。

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