今回は、2026年度から支援額が拡大する「高校無償化」について解説します。
2026年からの高校無償化の概要
高校の無償化は、2010年度から所得制限を伴う国公立高校の授業料の実質無償化から始まりました。
段階的に制度が見直され、2020年度には所得制限を伴う私立高校の加算額が実現し、2025年度からは所得制限が撤廃、2026年度からは私立高校の加算額が増額されます。
国公立高校の場合は年額118,800円(実質無償)、全日制私立高校の場合は年額457,000円上限の支援を受けることができます。
さらに静岡県独自の支援として、静岡県内の私立高校に通学する生徒さんは、世帯年収約270万円未満の場合に追加で年額56,000円(国の支援金と合計して年額513,000円)の支援を受けることができる見込みです(2026.2.1現在)


無償化の対象は授業料のみ
令和6年度の全日制私立高校の初年度納付金の平均額(年額)は、780,460円です。
内訳は、入学金165,898円、授業料457,331円、施設整備費等157,232円。
そのうち入学金と施設整備費等は無償化の対象外です。
授業料のみ457,000円を上限として無償になります。(静岡県の支援として所得条件に該当する場合は56,000円上乗せされる見込み)

授業料以外にもかかる高校生活に必要な費用
高校生活を送るうえでは、授業料の他にもかかる費用があります。
- 制服代 公立28,328円、私立42,497円
- 通学費 公立55,020円、私立86,646円
- 教科外活動費(部活など)公立49,371円、56,800円
- 修学旅行費 公立29,680円、私立48,433円
※いずれも1年間の平均額

大学進学のための費用もかかる
さらに大学進学を希望する場合は、塾など受験勉強に関わる費用がかかりますので、考慮にいれておく必要があります。
- 高校まで 公立18,025円、私立19,305円
- 大学まで 公立264,018円、私立199,380円
- 大学院まで 公立446,298円、私立439,465円
※いずれも1年間の平均額

高校卒業後にかかる費用
高校卒業後も進路に関係なくかかる費用が「自動車運転免許の教習代」と「成人式」の費用です。
意外と見落としがちですが、考慮にいれておく必要があります。
運転免許費用は、AT限定約25万~27万円(合宿は20~30万円)、MT約28万~35万円(合宿は25~34万円)
成人式に係る費用は、男性5~20万円、女性20万円以上(振袖レンタルは10~20万円未満が最も多い傾向)

私立高校の授業料無償化で支援額が拡充され、子育て世帯にとっては助かりますね。
しかし、授業料以外にもかかる費用があり、公立よりも私立の金額が大きくなっています。
また、大学進学する場合は塾代などの補助学習費がかかりますし、高校卒業前後では運転免許取得や成人式といった費用もかかります。
高校無償化が拡充したとはいえ、教育資金の備えは必要です。
高校進学後の進路やかかる費用なども含め、総合的に判断することをおすすめします。
静岡私学ネット「令和8年度から私立高校授業料無償化について」
https://www.shizuoka-shigaku.net/
令和6年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果について
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/1412179_00006.htm
文部科学省 令和5年子供の学習費調査・全日制高等学校の平均
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/1268091.htm
文部科学省 令和5年子供の学習費調査・保護者が希望する子供の進路別学習費
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/1268091.htm

