[FP相談の現場から] 食費節約をシンプルに成功させるコツ

ファイナンシャルプランナー(FP)に家計の相談をする、というと「無駄遣いとかダメ出しされそう」と思われがちです。雑誌やTVの影響かな?
私の家計相談では「ダメ出し」はしないですね。

「何にいくら使うか」ってその人の価値観なので、私が「ダメ」とかいう立場にないです。

キャッシュフロー表が途中でショートしなければオッケーです。

キャッシュフロー表:
生涯のお金の流れの推移を見える化したもの。
ライフプランとも呼ばれます。

キャッシュフロー表
キャッシュフローグラフ

キャッシュフロー表が途中でショートしてしまう場合にどうするか?

この3つを調整していきます。
・収入を増やす
・支出を減らす
・資産の置き場所を変える

今回はこの「支出を減らす」の中の「食費」についてフォーカスして解説したいと思います。

目次

まずは固定費の削減から

「支出を減らす」については、鉄板ですがまずは固定費の削減です。
携帯電話や保険、住宅ローンなど、会社やプランを変えるだけで内容は変わらず、痛みを伴うこともなく節約できます。
それ以外は痛みを伴うことがあるかもしれません。
住宅や自動車の購入価格を下げたり、服飾やレジャーといった変動費を節約したり、といったことが必要かもしれません。
どの費目を節約するのかは、そのご家庭の価値観です。
家計のヒアリングをしていると、お客様の方で自然に優先順位をつけてくれます。
「考える機会」や「家族で話し合う機会」がなかっただけです。
優先順位をつけるだけで解決してしまうご家庭も結構多いです。

食費管理は我慢ではない

節約というと「食費」と思いがちですが、極端な食費の節約は健康を害してしまう可能性があります。

「食べることが好き・楽しみ」というご家庭の食費を節約しすぎるのも酷ですね。

3人家族なのに毎週コストコで大量買いしてる(消費しきれずあふれている)
というようなご家庭は、ある意味コストコはレジャーですね。
純粋な食費とレジャーの分を切り離して計算するようにしています。

(私のような)お料理の得意でない人に
「冷蔵庫のアリモノで技あり献立を作る」
「特売食材の1週間やりくりレシピ」
のようなものを求めるのはあまりに酷です。

なので、食費についてはご家庭それぞれなので「統計値」は使いません。
まずは、買ったものすべて使い切っているか確認します。
使い切っていないということは、余分なものを買ってしまっているということです。

食費管理のポイントは「余分なものを買わないこと」

「つい余分なものを買ってしまっている」ご家庭はとても多いです。
食費の管理のポイントは「余分なものを買わないこと」です。

家計簿をつけていても、余分なものを買ってしまっているご家庭は多いです。

家計簿をつけているだけ
見直しても改善ができない

ということになります。

家計簿をつけている=食費に無駄がない・家計管理ができている
わけではないのです。

家計簿をつけていなくても食費に無駄がないご家庭もあります。
「余分なものを買っていないから」
これにつきます。

スーパーに行くと余分なものを買ってしまう

家計簿をつけていないご家庭の食費を知るためにこんな質問をします。

・週に何回スーパーにいきますか?
・1回に何円くらい使いますか?

(平日週3回×1回あたり3000円+休日に5000円)×4週=56,000円
こんな感じです。これにいくらかプラスがあるかなーといったところです。
スーパーの代わりにドラッグストアで食品を買う方も多いですね。
日用品も一緒に購入するかもしれませんが、食費+日用品として考えればいいので問題ありません。
経験上これで月の食費はほぼ合っています。
食費を把握されていないご家庭の反応は次の順をたどります。

えーそうなんだ
→ それくらい使ってるよね
→ レジ前にあるものとか、家にあるの確認しないで買ったりとか、してるかも・・

コントロールできていない!と非難しているわけではありません。
スーパーは購買意欲を高めてもらうように企業努力してますので、仕方ないことです。

他にもこんな理由で頻繁にスーパーに行く方が多いです。

・気分転換に子どもと外出したいが、天候や子育て施設の都合でスーパー(ショッピングモール)ぐらいしか行けない
・専業主婦で時間があるのでつい頻繁にスーパーに行ってしまう
・献立を考えるのが苦手なので、とりあえずスーパーに行く
・買い物(スーパー)には頻繁に行くものだという先入観(←冷蔵庫の技術が発達していない昭和の頃の慣習です)

経験上、スーパーに行く頻度の多いご家庭は余分なものを買ってしまう確率がアップします。
先ほども述べましたが、コントロールできていない!と非難しているわけではありません。
スーパーは購買意欲を高めてもらうように企業努力してますので、仕方ないことです。

なので結論は「頻繁にスーパーに行かないこと」です。

食費と奥様の働き方はセットで考えることが多い

対策をお伝えする前に、そもそも頻繁にスーパーに行ける方は「時間」があるのです。
そして、食費のご心配をする方は奥様が専業主婦か扶養内パートの場合が多いです。

奥様もフルタイム勤務の場合は
「忙しくて頻繁にスーパーに行けない」
または
「頻繁にスーパーに行ったとして余分なものを買っても収入がそれなりにあるので食費が気にならない」
といったことが多いです。

「毎月5万円以上余分なものを買っている」というご家庭は別として、余分なものを買わないように食費を節約しても多くて数万円です。夢のように家計改善するわけではありません。
なので、食費のお話は奥様の働き方とセットで考えることが多いです。

共働きのご家庭はおうちCOOPやオイシックスなどの「食材の宅配」を利用しているご家庭が多いですよね。
分かりやすく「時間がない」からです。
多少割高でも働いて得られるお金の方が多いので十分にペイできるのです。
スーパーやドラッグストアで日替わりの底値品を買うようにしても、月に1万円も差は出ません。

だからといって食費の節約を無視してフルタイム勤務を推奨しているわけではありません。
お子様を預かってくれる先がない、など事情がありますからね。

フルタイムで働いている方は、底値品を買うために奔走していたら体をこわしてしまいます。
日替わりの底値品を買い集めても1万円も差はないので、そこまでする必要はありません。
フルタイムで「余分なもの」を買う余裕があるからといって無駄な支出をしていると、その分資産運用に回せるお金がチャンスロスになってしまいます。

やはり「余分なものを買わないこと」です。

なるべくお店に行かないで買い物をする

余分なものを買わないようにするために、おうちCOOPやオイシックスなどの「食材の宅配」や、amazonフレッシュなどのネットスーパーをおすすめしています。

お店に行かないで注文するメリット

・スーパーだとレジに行くまで合計金額が分からない
・食材の宅配やネットスーパーの注文は途中で金額が確認できる
・レジ前など雰囲気で買ってしまう確率が下がる
・家に同じものがないか確認できる
・注文をすぐに決定をしないで、見直したり考えたりする時間がもてる
・カット野菜、解凍して炒めるだけ、湯せん、レンチンなど時短食材が豊富

あとは、時々ご主人にチェックしてもらったり、購入履歴をみて余分なものを買っていないか顧みたりといったことも併せておすすめしています。

例外ですが、
「おうちで注文」でも仕事のストレスで爆買いしてしまい、やめた。
という方がいらっしゃいました。
これは「おうち注文」でなくてもお店で買い物しても同じことですね。
ストレスの原因がなくなるか、他のことでストレス解消できるといいですが、ご主人などがチェックして買いすぎを止めてあげるような方策が必要です。

お店に行かないで注文するデメリット

・惣菜などお店にいかないとないものがある
・生鮮品はお店で買った方が安心感がある
・宅配日が週に1回だともたない可能性
・ワンパターンになりがち

このようなデメリットもあるので、週に1回(休日とか)にお店で買い物をするのはアリだと思います。

お店で買い物をする時のポイント:
・買い物リストを作ってから行く →余計なものを買うのを防止
・クレジットカードかキャッシュレス決済にする →履歴確認できる。ポイ活になる。

基本的には「おうち注文」、不足するところを「お店で買い物」で補って、上手に食費管理できるといいですね。

意外なほどの反響

お店に行かないで買い物をするようになると、最初のうちはつまらなく思うかもしれません。
しかし、これを実践された方からは私がびっくりするぐらい喜んでいただきました。

・30代扶養内パートの方
 小児科の待ち時間にスマホで注文を済ますことができました。
 あまりに真剣にスマホに見入っていたので子どもが「ママに何してるの?」が聞いてきました。
 「お買い物してるんだよ」って答えたら不思議そうでした。
 子どもにかまってあげられる時間が増え、時間に余裕があることを実感しています。
 余分なものを買わなくなり、予算どおりに食費管理ができていることがうれしい。

・30代 正社員→出産→育休→復帰
 正社員で働いている時は、平日も休日も頻繁にスーパーやドラッグで目に付いたものを買っていました。
 家に同じものがあるにもかかわらず・・
 しかし初めての出産を控え、近くに頼れる親族もおらず家事育児と収入面でとても心配でした。
 おうちCOOPの時短食材のことを聞いてすぐにはじめました。
 全部調理してあるお惣菜では割高だけど、時短食材(ミールキット)は主人も満足で助かりました。
 職場復帰後も買い物の時間も節約できて、すっかりルーティン化しています。

・30代 パート→正社員
 以前、時短食材(カット野菜など)をヨシケイで購入していてそれはそれで助かっていた。
 子どもも成長してきたので、もう少し料理の時間もとれそうなので、割安な時短食材にしたかった。
 思ってた通りのコスパで満足。

私も20年近くおうちCOOPにお世話になっています。
スタメンで購入しているのは・・
ミールキット、お弁当食材、骨とり魚(骨とりは種類が豊富)、野菜セット、洗剤詰め替え・・です。
週始めがお届け日なので、賞味期限の関係から週半ばに1回、牛乳やヨーグルト、生鮮品を買いに行くことはあります。
米は「ふるさと納税」です。
子どもの成長とともに微妙に購入量は増えましたが、もうルーティン化しているので、毎月食費がほぼブレません。
仕事や他にやりたいことがあるので、買い物に出かける時間は本当に少なくしたいです。
もちろん「余分なもの」も買いたくないです。

お財布を分けたり、お金を分けて封筒にいれたり・・といった食費管理術・節約術もあります。
もちろんご自身に合っていればそれでオッケーです。
今回は食費が膨らんでしまう原因にフォーカスして、FP相談の経験から解説いたしました。

この記事を書いた人

FPあちこのアバター FPあちこ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士

浜松市の独立系ファイナンシャルプランナー

保険や投資信託などの金融商品の販売はしないコンサル専業FPです。
住宅購入の際、長年税理士事務所に勤めていながら知識がないことにショックを受ける。
そんな時にFP資格に出会い、もっと知りたい!と思っているうちに独立系FPになっていました。
税理士事務所・行政書士事務所・保険代理店・金融機関での実務経験を活かした実践的コンサルをしています。

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